ワクチンと突然死

 米国黒人層“ワクチン拒否”猛拡大 アーロン氏急死で深刻化(2021年1月27日 日刊ゲンダイ)
 米大リーグの英雄ハンク・アーロンさん(享年86)の急死が、米国の黒人層に波紋を広げている。
 アーロンさんは今月5日にモデルナ社のワクチン接種を受け、「私はとても誇りに思う」と語った。
 その17日後の22日に死亡。
 「自然死」との報道もあるが、死因が正式に発表されていないため、ワクチン接種に疑念が持たれている。

 アーロン氏は、黒人の間にワクチン接種を奨励するため、ワクチンの初回接種を1月5日に行いました。
 (黒人層には過去に人体実験の歴史があり根深い医療不信がある)
 その様子は、現地のニュースで報道されました。
 ワクチンは安全というメッセージを送るはずが、17日後の22日に睡眠中に死亡してしまいました。

 ワクチン接種と、乳児突然死症候群との関連は、疫学的調査で指摘されています。
 ヒブワクチンは2008年12月から、肺炎球菌ワクチンは2010年1月から開始されました。
 その後、相次ぐ突然死が起こり、2011年3月に接種が一時中断されました。
 これを契機に、法医解剖による検証が行われました。
 乳児突然死症候群と診断された50例を検討し、32例でワクチンの接種が認められました。
 うち7例は、死亡の7日前にワクチンの接種を受けていたことがわかりました。
 また、双生児がワクチン接種後、同じ日に突然死することも多数報告されています。
 こうしたことから、ワクチン接種と突然死との関係は相当に深いと考えられています。
 (これらも例のごとく、ワクチンとの因果関係不明とし、乳児突然死症候群として片付けられている)

 では、なぜ、ワクチン接種後に突然死が起きるのかです。
 乳児突然死症候群は、何の予兆や病歴のないまま、突然死亡してしまうという病態です。
 睡眠中に呼吸が止まってしまうのです。
 普通は、血液中の酸素が欠乏する(二酸化炭素が増える)と、苦しさを感じて自発的に呼吸を行います。
 脳の呼吸中枢から「しっかりと呼吸をしなさい」という指示が出されるわけです。
 ところが、免疫抑制状態の人が感染症にかかると、炎症状態が続き、呼吸中枢に障害をうけてしまいます。
 そして、その指令が途切れて呼吸が止まってしまうわけです。

 これは、薬剤(タミフルや睡眠剤など)によっても起こることが知られています。
 ワクチンも同じです。
 ワクチンを接種すると、毒素を排除するための炎症反応が起こります。
 炎症を起こさせる物質を炎症性サイトカインといいます。
 炎症性サイトカインが、脳の毛細血管の細胞内で、炎症を起こさせる物質(プロスタグランジンE2)を作り、脳内に放出します。
 それが、延髄にある呼吸中枢を障害して呼吸を抑制し低酸素状態が進むことで、呼吸が止まると考えられています。
 例のごとく、ワクチンとの因果関係は否定されていますが、あまりにも無理があります。