キクイモの育て方-無肥料・無農薬で栽培

育て方の概要

 

 キクイモは、とても強健で、土質も選ばず、初心者でも育てやすい野菜です。
 日当たりが良く雑草が生えているような場所であれば、ほとんど放任栽培できます。
 セイタカアワダチソウが繁茂するような荒れ地でも、雑草を押しのけて広がっていくほどの繁殖力があります。
 そのため、放置し広範囲に広がていくと、根絶がむずかしくなります。
 なので、野生化させないように管理するということも大事なポイントです。

 このように、荒れ地でも栽培できるキクイモは、今後、起こりうる食糧危機に対応する食材の有力候補ともいえます。
 いざという時のために、栽培しておきたい食材のひとつです。

 植え付け 4月上旬~5月中旬(露地植え)
 収 穫 期 11月~3月
 発芽適温 15~20℃
 生育適温 15~25℃
      塊茎は17℃以下でよく生育する

 キクイモは、過湿を嫌うため、乾燥気味に育てます。
 排水が悪いところでは、20~30cmの高畝にします。
 露地植えの場合は、基本的に水やりの必要はありません。
 草丈は、2m以上になりますので、他の作物が日陰にならないように配慮して植え付ける必要があります。

 株間は50cm、深さ10cmくらいで植え付けます。
 植え付けたら、種芋と土が密着するように、しっかりと押さえておきます。(鎮圧)
 種芋を植え付けてから、多くの芽が出ている場合は、生育の良い2~3本を残し、後は取り除きます。
 後は、ほとんど放任で栽培できます。
 ただし、キクイモは、草丈が高い分、強風にはとても弱いです。
 強風の当たる場所では、倒伏を防ぐため、株の周囲に支柱を立てて紐で囲うようにします。
 株の生長に合わせて、上方に紐を張っていきます。

 開花期が終わって、地上部が枯れてきたら収穫できます。
 収穫の際は、茎を地上部20cmほど残して刈り取ります。
 収穫したキクイモを、外気にさらされた状態で保存すると、水分が抜けて柔らかくなってしまいます。
 そのため、一度に掘り出さずに、食べる分だけ、その都度、掘り出すようにします。
 収穫したものを長期保存する場合は、プランターなどに土を入れて埋めておきます。
 取り残したキクイモは、翌年、暖かくなると芽を出して大きくなります。