トップページ

なぜ「学びの菜園」なの?

今は、お金があれば何でも買える時代です。
科学技術も進歩し、ずいぶん便利になってきました。
でも、食の世界が豊かになったかというと...
進歩どころか後退しつつあるといえます。
食の世界は、どんどん不自然なものになってきました。

画一化された野菜には個性が無く、面白みに欠けます。
そして、野菜本来の風味も失われてしまいました。
食の安全性への不安も、常につきまとっています。
この飽食の時代が、いつまで続くのかも疑問です。

そんな中、野菜の自給に興味を持つ人も増えてきました。
野菜を自分で栽培できれば、安全で安心です。
取りたての新鮮なものを食すことができます。
ただ甘いだけではない、野菜本来の味も楽しめます。
めずらしい野菜や面白い野菜も栽培できます。

でも、いざ始めてみると戸惑うことばかりです。
つい、マニュアル頼みになってしまいます。
そして、主役であるはずの野菜からは目が離れてしまいます。

ここでは、野菜とリアルに向き合っていきたいと思います。
リアルにというのは、ありのままに捉えるということです。
そして、事実に沿って対応していくということです。

野菜は、自然の一部であって、いのちある存在です。
マニュアル通りでは、うまく育ってくれません。
ありのままに捉えて、事実に沿った対応をしていかざるをえないのです。
(マニュアル通りでは、どうしても事実から乖離してしまいます)

人は、誰しも、自分の思い描いた人生を歩みたいと願っています。
でも、なかなか思い通りにはいきません。
それは、自分の見通しが、事実と合致しないからです。
その見通しを誤らせてしまうのが、間違った常識であり思い込みです。

野菜は、そのことを、私たちに教えてくれます。
つまり、ものの見方を正しい(事実に沿った)方向へと導いてくれるわけです。
ここで、「学びの菜園」と題するゆえんです。

「シードラボ」について

「シードラボ」は、和歌山県の有田郡にあります。(有田みかんとして有名な所です)
生石高原(おいしこうげん)のふもと(標高は700mくらい)で、周りは、みかんの段々畑です。

当菜園では、伝統野菜や在来種、エアルーム野菜(海外の伝統野菜)を育てています。
エアルームとは、「先祖代々受け継がれてきた家宝」という意味です。
(ここでは、これら昔ながらの野菜のことを総称して固定種野菜と呼ぶことにします)
まさしく、固定種野菜は、古来から現代まで脈々と受け継がれてきた文化遺産です。
種の一粒一粒に、先人たちの苦労や想いが詰まっています。

木曽紫カブ

野菜を育てる上で最も大事なのは適地適作です。
つまり、その土地に合った野菜を、適期に適切な方法で育てる以外にありません。
適地適作から外れると、自然の力は消滅の方向にはたらきます。
そのため、野菜は、虫などに食べられて、土に還されることになります。
適地適作であれば、自然の力は育てる方向にはたらきます。
したがって、肥料や農薬などを施す必要も無くなります。

なぜ固定種野菜なの?

今の野菜は、画一化が進みすぎて、面白みがありません。
酸味や苦みなどが足りず、味が単調です。(甘い=美味しい)
野菜本来の風味も無くなりました。(味は調味料でコントロールする時代に)
これは、京野菜など、地域のブランド野菜についても同じです。
今では、そのほとんどが品種改良(F1種化)されてしまいました。
これでは、素材の味を活かす日本の食文化は、ダメになってしまいます。

それに比べ、固定種野菜は個性的です。
独自の風味やうま味があります。
色や形も独特のものがあります。
不揃いも個性のうちです。

そして、今では、海外のエアルーム野菜の種も容易に手に入ります。
そういった野菜を根付かせていけば、食材のバリエーションも増えます。
それによって、食の世界は活性化し、新たな食文化も生まれてきます。

固定種の素晴らしいところは

何といっても自家採種できるということです。
育てた野菜から種を採って、翌年もその種から育てることができます。
その繰り返しで、その土地ならではの野菜になっていきます。
その土地に根付いたら、少々の天候不順でも平気です。
そして、環境の変化に沿って進化していきます。
野菜は、今まで、ごく当たり前に、そうして人類と共に歩んできました。
種は、農業(食)の根幹です。そして持続可能な暮らしの礎です。
そんな種を守り継ぎ、育てていくことが農業の使命です。

PDFドキュメント

A4用紙の左右の両面に印刷してください。(A5 冊子 中とじ)

 チャレンジ自給菜園・自家採種・菜園教育