自給的暮らしに向けて

グローバル経済の終焉

 近い将来、地球規模の食料危機がおとずれると言われてきました。
 でも、私たちは、「飢え」をリアルに感じることはありませんでした。
 それが、このコロナ騒動を機に、大きく変わってきました。
 食糧危機のきざしを肌で感じるようになったのです。
 そして、生き方そのものを考え直すきっかけにもなりました。

 社会状況は、悪化の一途をたどり、食糧の生産現場でも悲鳴があがっています。
 物流も停滞し、肥料や農薬、資材(ビニールなど)、燃料なども大幅に高騰してきました。
 グレートリセットに向かっているのですから、これは、序章に過ぎません。
 近い将来、世界恐慌や金融崩壊が起こり、社会は、大混乱に陥るでしょう。
 そして、必要なものも手に入らないという時代が到来することになるでしょう。

 肥料などの資材やエネルギーに依存する今の農業では、とても持ちこたえられません。
 このグローバル化社会は、複雑に絡み合い、依存し合っています。
 何か事が起こると一挙に崩壊します。
 サプライチェーンが途切れたら、私たちは、とたんに飢えに瀕することになるのです。

 そうなる前に、依存から脱却し、自立できる体制を整えておかなければなりません。
 生き残るには、食糧の長期的な確保が必須です。
 そのためには、自給的暮らしを目指していくしかありません。
 そして、コミュニティを作って、協力し合っていかなければなりません。
 そこで、ここでは、種に焦点を当てて、食を守っていく体制作りについて考えていきたいと思います。