土地に合った野菜を育てる

適地適作で

 では、野菜を無農薬で育てるには、どうすれば良いのかですが...
 それは、適地適作しかありません。
 その土地に合った野菜を適期に適切に育てるしかないということです。
 つまり、ごく当たり前のこと(普遍性)を追求するしかありません。
 そのための基準になるのが、自然法則であり植物生理です。
 形式的なマニュアルを基準にすると、自然から離れてしまいます。

 健全に育った野菜は、不自然な食害に遭ったり病気になったりしません。
 健全な葉は、細胞の配列も緻密で揃っています。
 また、それを保護するロウ質の皮膜もしっかりしています。
 したがって、害虫は、健全な葉を食べることはありません。
 害虫に食べて欲しい葉(肥料過多の葉や老化葉)は、これとは逆です。
 自然には、こうした厳密な秩序があるのです。
 野菜と害虫は、この秩序のもとに、お互いコミュニケーションを取り合って進化を遂げてきたわけです。
 ここでは、そのことを自然法則と表現しています。
 もし、こうした法則を無視し、新芽を食べ尽くすような害虫が現れると、当然のこと、全てが消滅してしまいます。
 人類が、そういう害虫にならないように肝に銘じなければなりません。

 そして、健全な野菜に育てるのに大事なのが、土壌の健全化です。
 土壌は、野菜にとって私たちの腸と一緒です。(野菜の体の一部です)
 その健全化(清浄化・安定化)のための方法が、無施肥であり不耕起(または浅耕)です。
 それにより、根の張りが良くなり、土壌の菌類との共生関係も築かれていきます。
 こうして育てられた野菜は、その地域ならではのブランド野菜として、地域の経済を支えていきます。
 そして、その種や栽培技術は、地域の財産として未来に受け継がれていくことになるのです。